秋になりました。
中途半端な気候のこの季節、着るものに困っているという話題が会社でも良く出ます。
「ホントだよねー」と言いながら59歳ハゲガール、ホントは全然困っていません。
なぜなら迷うほど服を持っていないからです。
この記事では、必要以上の服を持たないメリットをお伝えします。
フランス人じゃないけど、服は10着・・とはいかなかった
ほんとにフランス人て10着で着回してんのかな?あたしですら24着も持ってんのに。
フランス人は10着しか服を持たない
服が少なくていいことってなんでしょう?
- 収納が少なくてすむ
- 服選びにまよわない
- 衣替えの手間がいらない
- 部屋が散らからない
では、服が少なくてヨロシクないことってなんでしょう?
- 流行の服が着られない
- 他人からおしゃれと思われない
この記事を書くにあたって、もう一度自分の服のたなおろしをしてみました。
ブラウス | 4枚 | |
セーター | 5枚 | |
パンツ | 7本 | |
スカート | 2枚 | |
コート | 3枚 | |
ジャケット・カーディガン | 3枚 |
おもったより多いな
酒やめて(うう、ウソです。今、週末に焼酎を1パイだけ飲んでます、、週末が超楽しみ!)
正直にいうと「酒を減らして」10㌔痩せたもんで、ユニクロのスキニーフィットがXLからLになったのです。
使い勝手のいいホワイト・ブラック・ベージュを1本づつ買って、それまでのXLを捨てました。
(自分に甘くなったため、5㎏もリバウンド中)
ほぼすべてがユニクロか、無印良品。
たまにトレファクなどの古着が混じります。
ブランドものとか一切興味ないから、おしゃれな人からは考えられないチョイスだろうね
なににお金をかけるかは価値観の違いですよ。私にわからないだけで、ブランドには値段に見合う世界観があるんでしょ。
一か月の生活費17万円の私が、一着2万を超えるTシャツを着てても980円に見えるだけです。
ステキな服や流行の服は、私ががんばって着なくても、ふさわしいひとが着てくれればそれでいいという考えです。
基本の基本、1枚買ったら1枚捨てる。収納は増やさない。
うちの洋服はこれだけ。春夏秋冬通してこれきりです。
参考にしたおしゃれ本は、安野モヨコの「美人画報」と、槇村さとるの「スタイル・ノート」。
すごく面白く、何度も何度も読み返しました。
参考にしただけでまったく生かされてはいませんけどね。
美人画報 ワンダー
スタイル・ノート
下の関連記事にも描きましたが、2021年の服飾費はユニクロに支払った13,928円のみ。
2020年にいたっては12,946円でした。
1枚買ったら、必ず1~2枚は服を捨てます。
そうしないとあまりに物持ちがいいので、服は増殖する一方。
服を増やさないから収納スペースもいりません。
たまに写真を見返すと、顔のシワ・たるみ以外は何時代に撮った写真かさっぱりわからないほど、一度買った服はまず最低限10年は来ています。(私はスキンヘッドなので髪型でも判断がつきません)
レーヨンブラウスなど、夏に重宝する白い服だけは毎年買い替えるようにしてます。
襟元が黒ずんだり、黄ばんでたら貧乏くさいもん。
私は「金がかからない暮らしがしたい」のであって、貧乏「くさい」のはイヤなんです。
なんでもそうですけど、うすらバカとか、うすらハゲ、とか中途半端なのが一番かっこ悪いと思ってんですよ。
だから、ケチと呼ばれてもなんとも思いません。自分でケチ方面にフルスイングしてる自覚がありますし。
私は私の興味あるものには惜しげもなくお金が使える。この何十年かは服がその対象ではないだけです。
服を選ぶことがめんどくさい。その分他のことで迷いたい。
私は見た目で勝負できるような顔ではありません。
腕や足の付け根にぼちゃぼちゃと脂が付き、スタイルも良くないです。
だからと言って自分の事が嫌いなわけでも卑下しているのでもなく、まあ、世間一般から見ればそんなところかなと冷静に思っているだけです。
「服を着るならこんなふうに」というファッションレクチャーコミックがあります。
服を着るならこんなふうに(2) (カドカワデジタルコミックス)
「見苦しくない・悪目立ちしない・無難」をクリアできれば十分だと考えていた男性主人公が、おしゃれ大好きな妹に様々なファッションの知識を教わるうちに、自分なりのおしゃれの楽しみを見出していく。。というお話で、読むだけで今の流行やファストファッションの取り入れ方までわかる、大ヒットコミックです。
私も熱心な読者で、何度も「(゚д゚)(。_。)ウンウン!」うなずきながら読みました。
服を買わない期間が長く続くと、「買い物勘」とでも呼ぶべきか、なにしろある種のカンが鈍ってとんでもなくおサイケな1着を買ってしまうことがあります。
それを防ぐ為にも時々はウインドウショッピングをします。
「服着る・・・」を読むと無性に服が見たくなり、財布をもたずに服屋に行き、ウインドウショッピングすることはあります。
そんな時はあれこれと迷うことが楽しく、何時間でも試着を繰り返したりできるのですが、いざ本当に買うとなるとダメなのです。
選択することが面倒くさいのです。
ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、私たちは1日に最大で3万5000回の決断を下しているそうです。
決断は、どんな内容であってもストレスを伴い、脳に負担をかけます。その疲労が積み重なると、決断ミスが生じるようになっていくわけです。
引用元:東洋経済on-line 決断をミスする人は状況を4つに整理できてない
私の場合は、潜在的に「今はおしゃれに興味がないのに、清潔感・常識のためやむを得ず服を買わなければならない」。
つまり、「使いたくないのにお金を使わなければならない」という状況への拒否感も少なからずあると思います。
服選びで迷うなら、私はその時間を本を選ぶことに使いたい。
本も油断すると増え続ける粘菌のようなものですが、こちらは自分にとって所有・使用・選択・推薦のどの時間をとっても喜びでしかありません。
今は電子書籍のkindle、耳で聴く読書オーディブルで可能な限り紙の本は買わないように努力はしています。
でもやっぱり、図版の多いものや、デザイン関連の本、古書街のワゴンに出ている古い文庫本などはついつい手が伸びがち。
欲しい、買わない、欲しい、持てない、と八代亜紀の「雨の慕情」みたいに古本屋の前で身悶えしているババアを見たらそれは私ですから、パンでもちぎって投げ与えてください。
服が少ないと部屋が広くなる。もっと言えば住居費を下げられる。
うつを患った経験のある私の体験からお話すると、散らかった部屋は住んでいる人の頭の中・心の状態をそのまま表わすと思います。
狭い空間にものがあふれていると、片付ける時間がかかります。
過去や未来の、いま考えても仕方のない事を、あきらめきれず手放せないでいる状態に等しいと思います。
地震なんか来て、さらに秩序なく散らかったらもう目も当てられません。
これは突発的な出来事に対する心の耐性がない状態を自分から作り出していると言えないでしょうか。
良い循環の話をしましょう。短いです。
- 服をへらす
- 収納家具がへる
- スペースが広くなる
- 無駄なスペースをへらす(ゆとりと無駄のちがいに気づく)
- 狭い空間でも暮らせることに気づく。結果家賃の安い部屋でも十分に暮らすことができる。
行動だけを書き出せば、こんなにカンタンなことなのです。
頭や心は素人にいじれませんが、物を減らすことなら出来そうじゃないですかね。まず1枚の服から。
私は今この、3番目にいます。このまま広々と暮らすのもいいとおもっています。
今後、60歳以降はいろんな意味で身軽でいたいと考えています。
❹も、❺も選べる状況にあるのは、私にとってとても都合がいいのです。
「何処にでも自分の意思で行ける」というシチュエーションは最高のぜいたくだと思う59歳ハゲガールでした。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。ふじみのでした。またね。
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