【横浜、男性57歳】おもちゃを作り子供を育て、生まれた土地に移り住む

タイトルの文字

早くもすでに半分以上過ぎてしまったかもしれない人生。

お金持ちでもなく、飛びぬけた悪人でもない普通の私たちの普通のくらし。

あなたや私とそれほど変わらないはずの、電車の中でときどき乗り合わせるあの人は、どんな風に暮らしてきたのでしょう。

21の質問シリーズでは、普通の人たちに、人生の前半をふり返る約21の質問に答えてもらいました。

それを基に、ドキュメンタリーを撮る感覚で記事にしています。

ふじみの

DARIOTTO氏は九州出身。
横浜市在住57歳。雨の日以外は朝から川を眺めに出かけています。
なんでまた川?

だりおっと

毎朝ランニングしてるコース途中に川があるから

ふじみの

在宅勤務はそういう時間もとれるんだね
健康のために走ってんの?

だりおっと

老人になって病院の天井を見つめながらくたばりたくないし
あまつさえとんでもなくモテるジジイになりたいのです

ふじみの

ほおー・・・ココロザシがほど良い加減だね

トイデザインを生業に30年、楽しい仕事に恵まれて

現在だれと暮らしている?

嫁さんとは離婚して別に住んでいますが、社会人2年目の娘と、年老いて目があまり見えなくなった犬と住んでいます。

だりおっと

在宅勤務になって3年目。週1回は都内へ出社して社食を食べています


今までのキャリアを大きく分けるとどのようになるか具体的に。(仕事のキャリアに限りません。何を何年)
  • グラフィックデザインを4年
  • そのあと玩具の企画やデザインを30数年
だりおっと

飛行機や車やピストル
魔法の変身道具・カラフルな家・・・
服や液晶ゲームなど、多くの楽しい仕事に恵まれました。

それは自ら望んで行動した結果でしょうか?それとも偶然の要素が大きい?

自ら望んで行動した結果、偶然にもこの場所にいます。


状況の変化に不安はありませんでしたか?

いつも希望しかありませんでした。

ふじみの

幸福に気づく才能だな


資格はお持ちですか。これは持っていて良かったと思う資格はありますか?

車のライセンスは持ってて良かったと思いますね。あとeco検定を持っています。


これからやってみたい仕事はありますか。それは報酬のある仕事ですか?ボランティアでしょうか?

そうですね、、

だりおっと

0から1を生み出し、人々に楽しんでもらえて、報酬のある仕事をしたいと思っています。


老後とはいくつからだと思いますか? またはどんな状況が老後だとお考えですか?

自分が老人だと思った瞬間そうなります。

老後は生きるため、そして日々を楽しむために働く

老後は 働かない・働く それはなぜ?

生きるため、そして日々を楽しむために働きます。


今住んでいる場所に今後も住み続けるとおもいますか?

4年後に故郷の熊本へ移住する予定です

だりおっと

環境を変えることで新しい生活が楽しめること、一人暮らしの母親に親孝行がしたいと思っているからです

ふじみの

60歳での移住計画は、離婚前から考えてたの?

だりおっと

そう。嫁さんにも話してたけど、ヤダって言われてた。
(今考えれば)ずっと昔から九州に帰ろうと考えてたから、横浜で家を買わなかったのかもしれない

ふじみの

移住したらおそらくその地で一生を終えることになるよね、迷いはなかったの?

マジか!

迷いはまったくないよ

ふじみの

生まれた川に戻るシャケと同じ気持ち?

シャケ・・

シャケの気持ちはわかんないけど、田園の夕焼けや、朝つゆに濡れた草木の香りとかを感じる日々を、もういちど過ごしたいと思っているのかも。


あなたが思う老後に、具体的なプランがあったらお聞かせください

もしもハゲたらカツラをかぶり、屋根のない車に乗ってどきどきを楽しみたい

カツラがとんだ男のイラスト
ハンドルハンドル!


精神的な自由についての質問

いま現在、精神的に自由だな、と思われますか

今はそれほど困った問題に直面しておらず、自分の足で走り回ることもできるので自由だと思っています。

だりおっと

今のところだいたい、気分よく過ごせる日が多いですよ
今の状況は気に入ってます

じゃあ何も心配ない生活だね

だりおっと

外出したときに年とった犬が心配・・

だりおっと

子供たちのことも永遠に心配・・

・・・心配は尽きないのね


あなたの精神的な自由にお金は必要だと思いますか?

病気によって自由を奪われたくはないので必要だと思っています


現在につながる過去についての質問

今の自分を作ったターニングポイントはありましたか?

環境が変わったときかな。幼稚園へ入るとか東京へ出るとか結婚するとか転職するとか。

だりおっと

すべてポジティブにとらえてますよ

あなたのまわりの人たちについての質問

パートナーは、あなたの人格に影響を与えたと感じますか?

意識はしてないけどそうだと思います。

ジョギングするひと



親や兄弟など、肉親についてはどうでしょう?あなたは肉親によって自分が変えられたと感じますか?

もちろん。

周囲のひとは、いつもDARIOTTO氏に正直な気持ちを伝えていると思う?

だりおっと

どうかな、、ケースバイケースだと思いますが、私はそれをそのまま信じてしまいます。

友人は必要?

昔からとても大切。そしてこれからはある意味家族以上に大事な存在になっていくのではないでしょうか。


うーむ、爽やかに着地したね・・・
ほんとは浮気のひとつぐらいしたでしょ?

だりおっと

あれば面白い話の一つもできるんだろうけど、ないです

したでしょ!?

だりおっと

してないってば!!

故郷に帰る→移住するという発想

最後にちょっと自分の話をすると、私は長女です。
故郷に帰るつもりは全くなく40年ほど過ごして来ました。

ですが親も高齢になった現在、実家を継ぐ人がいません。

DARIOTTO氏のように迷いがなければ、年をとってから住む場所が変わることも肯定的にとらえられるのですが、これも年齢による頑なさ(かたくなさ)なのか、積極的に故郷に帰ろうと思えないのです。

ふじみの

家賃が格段に減る/仕事はクラウドソーシングで探す/自然が豊かなど
良い点はたくさんあります。

帰ったほうがいいのかな?という気持ちと、今この土地にいたい気持ちがせめぎ合っています。
自分だけの力で手に入れた環境を、自分にとって最高に快適な暮らしを手放したくないという気持ちかもしれません。

今回DARIOTTO氏の「移住」という発想を聞いて

ふじみの

移住と考えれば、良い面もたくさん目につくようになるかもしれないと思った

タイとかベトナムとか、物価の安い国に移住したいと想像することは楽しいのに・・・

地縁・血縁がついて回る故郷だからこそ、その重さを引き受ける覚悟には時間がかかります。

同じような悩みの中にいる方に、DARIOTTO氏の考え方がなにかのヒントになればいいなと思います。
わたしももう一度考えてみようと思います。まだまだ悩みつづけるでしょうけど。


今日もここまで読んでくださってありがとうございました。
ふじみのでした。
ではまたね。

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この記事を書いた人

1963年生まれ。グラフィックデザインの仕事をしています。わるいやつじゃないです。定年前後の働き方・ハゲてるからこそわかったこと・芸術・デザイン・ねこについて主に書いています。

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