嶋村到 VS ピカソ。死んだ天才より今生きてるshimamura

タイトルの文章
itaru shimamuraの絵01
itaru shimamura artwork-01 【itaru Shimamura only owns the copyright of all images with itaru Shimamura captions.】

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20世紀の3大画家といえば ピカソ・ダリ・イタルですが

残念ながらパブロ・ピカソは1973年、サルバドール・ダリは1989年に亡くなっています。

20世紀スペインでもっとも有名なふたりの巨匠。

もし彼らが生きていたら、2022年の混沌とした世界をどう描いたか想像することがあります。

でも彼らはもう、新しい作品を描くことは出来ないのです。

21世紀の今、彼らの画業をみるには美術館に足を運ぶか、コレクターと知り合いになるしか方法がありません。

【このおふたりは、存命中から天才との評価も高かったのですが】

時代を追い越すスピードで才能を開花させた過去の巨匠たちは

死後にその画業を評価されることが多いものです。

ところで、なんと嶋村氏はまだ存命なのです。

ピカソもダリも亡くなってしまいましたが

20世紀の3大画家のひとりは、今現在もこの日本で、横浜の自宅のキッチンで描き続けているのです。

嶋村氏なら生きてるうちに評価できるのです。

急げ目の肥えた美術鑑賞家よ!

イタルの絵はなぜ、一度みたら忘れられないのですか?

itaru shimamura artwork-02【itaru Shimamura only owns the copyright of all images with itaru Shimamura captions.】

はい、それは彼の絵の方があなたを忘れないからです。

「気持ち悪い」「夢に出てきた」「熱が出た」という反応もあれば

「癒される」「神様」「子供のように純粋」と正反対の感想もあります。

賛否両論、しかも落差が激しいということは、見た人を揺さぶる何かがあるから。

彼のSNSには世界のファンがコメントを寄せますが、ほぼ絵文字です。

goodだけでも十分なのに皆なにかしら気持ちを表したいのです。言葉は意味がありません。

pink glove mama

イタルの絵にはほとんどタイトルが見当たりません。それならあなたがふさわしいと感じる名前をつけるのも一興。

同じ絵が好きな誰かと「なんでそんなダサいタイトルをつけたんだ?」「おまえこそイタルの何がわかる?」「なんだとこのやろ表に出ろ」「よしきた」と、活発な議論が交わされるのも優れたアートの条件のひとつ。

さて、勝手ながら私も上の絵に【pink glove mama】とタイトルをつけてみました。

手の表情が優美なやり手ババア風です。椅子の色とトサカの色、口紅が呼応して美しい。

イタルの名を聞いたことがありません。彼は画家として有名ではないのでしょう?

https://www.stirworld.com/see-features-exploring-human-experience-through-the-uncanny-portraits-of-itaru-shimamura

はい、わたしもイタルの名を聞いたのは生後20年ほど過ぎてからでした。

当時は画家としてよりも音楽家として有名でした。

知られている地域もごく狭く、

横浜駅のこちら側では飼い犬でもその名を知っているのに

あちら側では誰も知らない程度だったようです。

現在は海外の先鋭的なアートマガジンのインタビューを受けるなど

その地道な活動に注目する評論家も増えてきています。

http://www.jimon.com/artists/itaru-shimamura/

イタルの絵は何歳くらいから子供に見せてもいいものでしょうか?

はい、ほとんどの知育教材と同じく0歳から見せても問題ありません。

とはいえ、口唇期の終わる2歳半から3歳以降がよろしいかと思います。

というのは赤ちゃんが何でも口に入れたり、なめたりして世界を知ってゆく過程において

イタルの絵は決して食用におすすめできる素材を用いて描かれていないからです。

魂のやわらかい幼児期にイタルの絵に触れることは、お子様の豊かな芸術性を養う第一歩となるでしょう。

itaru shimamura artwork-03【itaru Shimamura only owns the copyright of all images with itaru Shimamura captions.】
Yellow_mellow_man

メロウイエロー男。ずいぶん厚く山吹色を塗りました。イタルの絵の特徴のひとつとして私が挙げたいのは、

☑汚い混色がないことです。正確に言えば美しく汚れているのです。この絵ならシャツや背景にそれが見られます。

小さなお友だちもいっしょにさがしてみよう。


嶋村到は私のもっとも尊敬する画家であり古い友人です。

もっともっとたくさんの人に彼の絵を知って欲しいという思いだけでこのカテゴリーを立ち上げました。

これから存分に彼の絵をご紹介してまいりますので、お付き合いいただければ幸いです。

さて次回は彼の芸術を画家自身がどのように考えているのか、上記アートマガジンのインタビューから見ていきたいと思います。

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

ではまた。ふじみのでした。

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この記事を書いた人

1963年生まれ。グラフィックデザインの仕事をしています。わるいやつじゃないです。定年前後の働き方・ハゲてるからこそわかったこと・芸術・デザイン・ねこについて主に書いています。

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