杉本佐一。やさしさ・生命力・タフな心 --------------------ゴールデンカムイ
こんにちは、ふじみのです。私の名前はマンガ「ゴールデンカムイ」の主人公、不死身の杉本からとりました。
ゴールデンカムイは、集英社『週刊ヤングジャンプ』に連載中の野田サトル先生の作品です。
これまでの累計部数は1800万部。2022年4月28日連載終了。さびしい。。。
明治末期の北海道・樺太を舞台にした、金塊をめぐるサバイバルバトル漫画です。
日露戦争の生き残りである主人公の杉本佐一は、体力自慢・勇猛果敢ですがときに間抜けなところもある非常に魅力的なキャラクター。
アイヌの少女アシリパとタッグを組み金塊争奪戦を戦い抜いてゆきます。
死地に追い込まれると、杉本の中の生きるための本能が叫ぶのです。「殺せ!殺してみろッ」
「おれは不死身の杉本だ!」と。
その境地にある時の彼は、鬼に魂を乗っ取られたかのごとくまわりのすべてを攻撃します。時には味方すらも。
そんな杉本ですが、相方のアシリパにだけはまるで野生の狼が忠実な犬になったかのような態度をとる時も。
「なにがあっても守らなければならないもの」として、父のように兄のように時に敬愛する師のごとく
小さなアシリパを大切にしている姿が物語の随所にみられます。
杉本のやさしさ・生命力・タフな心にあやかりたくて、ふじみの、と名乗っています。
だれでもうつ病になる時代。なにを光に今日を生きようか?
実はわたし、30代の頃、10年ばかり躁鬱を患った経験があります。
幼いころからの脱毛症の影響で精神的に振幅が激しく、体調の変わり目である30代に差し掛かる頃一気に悪い方向に傾いたのです。
職場では薬による眠気が襲う中、普通に勤務するのは厳しかったです。
うつ病に対する理解が2022年の今ほどあるわけもない時代でした。
周囲の態度は氷のようでしたが、そんなことすら全く感じないほど薬によって神経は鈍麻していました。
朝がくるたび「なんで寝ている間に心臓がとまってくれなかったのか」とため息をつきながら、砂袋のような身体をひきずって部屋を出ていました。
積極的に死ぬ努力すらする気力がなかったのです。
これを読んでくださっているあなたは、いま元気ですか?からだも、こころも。
寄り添うことは
口で言うほど簡単ではありません
そんな奇跡のようなひとでありたいと
願ってはいますが。
「ふつう」の世界に開いた、人の形の黒い穴に吸い込まれて
精神的な疾患は同じ病名がついていても症状は千差万別。
わたしの経験がすべてのひとに共通するわけではありません。
ですから、これは私だけのこととして読んでください。
健康で楽しそうに「ふつうに」暮らしている人たちのいる景色にあいた人型の黒い穴。
世界は私の中でそんなふうに認識されていました。
その穴が明るい世界をふらふらとうろついてはアチコチで違和感を振りまいている。
何がそんなにつらいのか正体がわからない。
安くないお金を払ってそんな非建設的でとりとめのない話を聞いてもらっている。
病も3年めに入ると、占い師だろうがカウンセラーだろうが相手はだれでもいっしょだなと思うようになりました。
だってだれも私を救えない。
死にたくはない、でも死ぬことを夢想する時だけが救いだった
死にたい死にたいと願うことを「希死念慮」と呼ぶらしいですね。
今がつらくてつらくて耐えられない。未来どころか明日が来るのが怖い。
その繰り返しの中ほんの少しだけこころを軽くできる時間を見つけたのです。
それが「自分がこの世から消える方法を考える」じかんでした。
苦しいのは、生きようと思うから。
死ねばこの苦しみはすべてチャラになる。
そんな事ばかり何時間も考えていました。
そんなこと考えてるヒマあったら、仕事しなよ
あひるのくせに生意気だなキミは。。。しょうがないじゃん病気だったんだよ!
明日には完結すんだろうな?こらハゲ
ハゲって言うな合成樹脂野郎!・・完結はしないんだよ多分。
それでもいいと最近は思ってんだよね
おまえの人生、ながーーい躁うつ病みたいなもんだもんな
おまえが良きゃいいんじゃね
長い人生の中で起こるイベントに連れ
加齢による体調の変化に連れ気分は浮き沈みするのが当然です。
そのサイクルに慣れて気分をコントロールできるようになれば、それはもう病気とは呼べなくなるのではないかと思います。
自分のなかにいるライオンを飼いならすような感覚で躁うつ病と生きられれば
それなりに面白い景色も見られる、と今は確信しています。
ひとりの人間として精神的に自立していれば病とともに生きることは可能だと私は思います。
パートナーを含むまわりは大変って側面もあるんですが、そのことについてはまたのお題で。。。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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