あなたの猫ちゃんは何歳ですか?
ネコ年齢にして7歳くらいから猫の老化ははじまるといわれます。
自分ちのねこは「見かけも若いしいつまでも赤ちゃんみたい」と思いたいのが親心ですが
まずは「うちの子も老齢なんだ」と飼い主さんの意識を変えることが猫の幸せな老後の第一歩です。
この記事では、7歳を超えた猫ちゃんが、年々厳しくなる
夏の暑さをのりきるために役立つコツを5つまとめました。
最初にお断りしておきますが、わたしはお医者さまではありません。
この記事でお伝えする内容は【特別な持病のない健康な状態の猫ちゃん】を想定しております。
明らかにふだんと違う様子がみられた場合は、一刻もはやく動物病院を来院してお医者様の指示をあおいでください。暑さによる体調の急変は、猫ちゃんの命にかかわるからです。
部屋のなかでの熱中症をふせいで老猫をまもる工夫をしよう
ねこは自分で涼しい場所を見つける名人です。
でもいつものベッドやトイレが暑い場所にあると自分で場所を変えられません。
戸を閉め切った部屋では日差しが入らないようにカーテンは必ず閉めてください。
時間帯によって日差しの入る角度はちがいます。
お家の方が出かける朝は涼しい部屋の中も、西日の強烈な時間帯ではあっという間に室温が上昇してしまいます。
いまや常識ですが、必ずエアコンを弱冷房または自動運転にしてから出かけましょう。
短い時間だから、と出た先で知り合いに会い立ち話で2時間ほどたった間に、熱中症で亡くなってしまった猫ちゃんも知っています。
高齢者がエアコンを使わずに亡くなるという痛ましい事故も近年よく聞かれます。
私(1963年生まれ)も年々暑さに対して鈍くなっているのがわかります。
寝ている間に熱中症になるのはネコも人間も同じです。夜、睡眠中の室温は28℃ほどが適当だと言われますね。
涼しい部屋に猫ちゃんが自分で移動できるように仕切り(カーテン・ふすま・ドア)をあけておくのもいいと思います。
エアコンが使えない時・ない時はどうしたらいいのか?
防犯に気を配りながら部屋の窓など一か所にすきまをつくり、お風呂場の換気扇をつけっぱなしにして、風の通り道をつくります。
部屋のなかでも廊下など比較的涼しい場所にベッドやトイレを置いてあげるのもいいでしょう。
ペットボトルに水を入れて凍らせたものを洗面器などに立てて置きます。ケージのように狭い空間なら3時間ほどは周辺の空気をわずかながら冷やしてくれます。簡易冷風機といったところですね。
老猫はオシャレより暑さ対策!毛皮たっぷりのゴージャス猫は特にご注意!
体温の放熱をうながすためにも、ねこちゃんのブラッシングは欠かせません。
毎日ブラッシングしても追い付かないくらいですが、ノルウェージャンフォレストキャット、ペルシャなどダブルコート(上毛と下毛がある)の長毛種の子は特に念入りなブラッシングが必要です。
ブラッシングを怠ると、綿のような細い毛が絡み合ってフェルト状になります。
この被毛のかたまりが邪魔をして、猫の体温調節がうまくいかなくなることがあるのです。
フェルトが出来る前に、毎日のブラッシングで毛の塊を取り除いてあげてください。
トリミングによるサマーカットで「毛の量自体を減らす」という選択肢もありますが、獣医師さんによっても意見の分かれるところのようです。
毎日のこまめなお手入れを怠らなければ、特にサマーカットは必要ない子が多いかもしれません。
夏、冷たい水がおいしいのは老猫も同じ。でも冷やし過ぎにはご用心。
暑いときは普段より水を飲む量がふえるのはネコも人間もおなじです。
でも体の小さいねこちゃんに、氷水を大量に与えるのは体を冷やし過ぎて免疫力を落とす原因になります。
暑さでぬるくなってしまった水より、バットにいれたばかりの新鮮な水でも十分ごちそうです。
夏はマメにとりかえて冷たく保ってあげましょう。
わが家では17歳の老猫が一頭だけですが、氷をいれる時はどんぶり一杯の水に対して3個ほど。
ですがそれもすぐに溶けてしまいます。
それでも目につく涼しい場所にはたっぷりの水を入れた大きめの容器を5個ほど置いています。
気まぐれな猫が「お、あるなら飲んでやろうかな」と思うのを期待してのことです。
しょっちゅう蹴り飛ばして自分で拭くはめになっていますが。。
老猫の暑さ対策には、食事制限【肥満対策】もおおきな役割がある
暑さにそなえるには、本格的な暑さの前に肥満の調整をすることも大きな役割があるといわれます。
肥満予防や、体重調整のできる療養食が市販されていますから、必ず医師の処方にしたがって活用してください。
飼い主の独断で勝手に量を調節するのは良い結果を生みません。
ねこちゃんの「もっとちょうだい攻撃」に耐え切れず与えてしまうのもよくある事。カロリーが低いからといって
求められるままにあげていては、いつまでたっても肥満から抜け出すことができずに暑さを克服することができなくなってしまいます。ここは飼い主さん、心を鬼にしてがんばりどころです!
ご先祖様にくらべて現代のねこちゃんは暑さへの抵抗力が落ちている?
家猫の祖先は中東の砂漠などに 生息していたリビアヤマネコ(学名 Felis silvestris lybica) とされています。
暑さに対してはかなり抵抗力があるはずのネコですが、その特質を失くしてしまったのが現代の猫たちです。
前出のように短時間でも高温になる日当たりのきつい部屋に閉じ込められると、口を開きっぱなしにして短い舌をハアハアと出したりする、パンティングと呼ばれる行動をみせることもあります。
走り回った後でもないのに大人のネコがこのような行動をすることはめったにありません。
なにかしらの異常がねこちゃんの体に起きていると考えて、あまりに長くハアハアと下を出して呼吸をしているようなら病院に連れて行ってくださいね。
万が一熱中症になったときの対処方法は?
https://www.petfamilyins.co.jp/pns/article/pfs202106a/
暑いのはネコも人も同じだけど、猫は自分で言えないからねえ
今日はオレのための記事でした。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
ふじみのでした。ではまた。
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