もしかしたらすでに半分以上過ぎてしまったかもしれない人生。
21の質問シリーズでは、普通の人たちに、人生の前半をふり返る約21の質問に答えてもらいました。
ものすごいお金持ちでもなく、特殊能力の持ち主でもない普通の人たちの普通のくらし。
それを基に、ドキュメンタリーを撮る感覚で記事にしています。
今回の主人公はヌワカンマ。ことし50歳、離婚歴あり。
鎌倉の海の近くにお家に暮らすヌワカンマ(仮名)は今年50歳になります。
妻と子供3人の5人暮らし。男の子たちはまだ義務教育中です。
●デパートの食品売場で販売職を経て、 労働組合の専従を約10年。49歳の今は、食品卸売部門の中間管理職
●それは自ら望んで行動した結果でしょうか?それとも偶然の要素が大きい?
時の流れで自然と。。状況の変化に不安は多少はあるけど、なるようになると思ってます
●資格はお持ちですか。これは持っていて良かったと思う資格はありますか?
産業カウンセラーの資格。取得してよかったなと思います。
産業カウンセラーは、働く人の上質な職業人生(QWL:Quality of Working Life)の実現を支援します。働く人の言葉に真摯に心を傾ける「傾聴」の姿勢と技術を身につけ、メンタルヘルスの推進、キャリア・カウンセリングに生かします。
●これからやってみたい仕事は
- カウンセラー
- 先生
- 日本各地の方言の調査
- 青年海外協力隊
- お饅頭屋さん(家業)
蓄えなどで生活できるなら報酬は無くてもやりたいですけど、、、なければ最低限の報酬は必要です
メンタルヘルスについてかなり長い間、学び続けてますね。
なんかきっかけがあったんですか?
労働組合時代に多くの方から相談を受けてて。初めは自己流でアドバイスをしていましたが「これでいいのか」と不安になり、ちゃんと学ぼうと思いました
それが今では「やってみたい仕事」にまでなってるんですね
49歳。まだ老後という言葉はピンと来ません
●老後とはいくつからだと思いますか? またはどんな状況が老後だとお考えですか?
老後、、自分に当てはめるとピンと来ません…
●老後は働かなくても済むなら働きたくない
潤沢にお金があり、生きるために働かなくていいとなったら?
毎日ボケーっと海でも見ながら過ごしたいです!
だよね!
●今住んでいる場所(家・国)にずっといると思いますか?
なるようになると思う。固執はしてません。
●老後に特にプランはない。健康で楽しければ良いです。
お金があるから自由、というわけではない
●ご自分はいま精神的に自由だな、と思われますか?はい
●おおむね気分よく過ごせているかという意味で、いまの状況を気に入っていますか?うーん、まぁ。
●自由ではないな、と思いますか?それは自分以外が原因でしょうか?思います。原因はいろいろ
●あなたの精神的な自由にお金は必要だと思いますか?いりません
即答だね。お金に執着ないのかな?
まだ現役で働いてるし、精神的にも満ち足りてるんじゃない?
精神的な自由と、肉体・時間の自由はこの人にとって別物なんだね
きっちり自分ひとりの世界があるのかも。打たれ強そうだな
パートナーは自分の人格に影響を与えたと感じない
●パートナーは、あなたの人格に影響を与えたと感じますか?いいえ
●あなたは肉親によって自分が変えられたと感じますか?大いに感じます
●周囲のひとは、いつもあなたに正直な気持ちを伝えていると思いますか? はい
●友人は必要?
はい。表面的な友人ではなく、本当の意味での友人。だから1人だけでもよい。
離婚をふりかえって
かなり以前に一度目の結婚をしてたんだよね
夫婦・家族・恋人として、いつまでも誰よりも心も体も近い存在でいて欲しいというのが私の理想でしたが、それが無理だったので離婚しました
わたしも離婚したい!
あなたは離婚の前にまず結婚したらどうですかね!
発作だからほっといてやって
鎌倉に住んでみて
●鎌倉市にお家を建てられたそうですね。なぜその場所に?
子供達の通っている保育園を変更しないエリアにしたかったからです。
私と妻、お互いの実家に比較的近いのも良かった。わたしは電車やバスで一時間くらい。妻は車で20分くらいで行けます。
そもそも鎌倉という土地に魅力を感じていました。歴史のある場所なのでいろいろ探索したかったんです。
海も山もある関東圏の歴史ある観光地だな
大嫌いだった父親の死
●今の自分を作ったターニングポイントは?大学入学で本州の実家を離れ網走に行ったこと。父の死。
父親から離れたくて、あえて遠くの大学に進んで自由を満喫しました
お父さん、きらいだったの?
大嫌いだった。母と姉とぼくは、常に父を怒らせないよう機嫌が悪くならないようにと様子を伺って過ごしてました。
大人になったお姉さんとヌワカンマさんは同時に家を出て、その後、おかあさんも家を出たんだね
ひとりになった父は酒ばかりのんでいたようでしたが
ある日、部屋で亡くなっているのが見つかりました
解放感と後悔と
父が亡くなり、葬儀も終わって、人並みに自由な生活ができると解放感を感じたのは事実です。
実は、亡くなる3日前に当時の職場に突然父が来ました。
明らかに酒に酔っていました。
職場の人に恥ずかしく、とにかく早く帰って欲しかった。
追い返した、と言った方が正しいかな
この前日か翌日、お姉さんの職場にも突然あらわれたことが後に判明
おそらく死を予期していただろう父が、遠い道のりを子供達にわざわざ会いに来たのに、喜ばれもせず相手にもしてもらえなかった気持ちを思うと、今でも深い後悔があります。
愛されていた思い出が残った
部活で毎日おそかった高校時代のある雨の日、
バスを降りると、父が傘を持って立っていました。
何時のバスで帰るかもわからないぼくを待って。
料理が上手で、大好きなカレーを作ってくれる時は
いつも前の晩から小麦粉と玉ねぎを
炒めるところから始めてくれてたんだって。
嫌いなひとのためにそんな事できないよ
不器用なひとだったんだね、おとうさん。
亡くなってから思い出すのは、嫌な思い出は一つも無く、
私たち子供の事を大切に思っていてくれたんだな…
という感謝と尊敬の気持ちしかありません
三人の男の子たちに期待すること
いつまでも健康で兄弟仲良くして欲しい。
成長すると何かの理由で、あるいはいつのまにか兄弟間で会話がなくなり交流も途絶えて、お互い辛く寂しい思いをすることがある。
それは絶対に嫌です
父のこともあり、親兄弟は大切にいつまでも
仲良く過ごして欲しいと強く思うようになりました。
この思いが自分の子供達に対する思いにも繋がっています。
親は先に旅立つのだから、兄弟はいつまでも助け合い励まし合って生きていって欲しいです。
やっぱり子供いるひとはわたしと全然考えてることがちがうね
最後なんか↑見て。慈父だよ慈父。
自分のことばーっかり考えてるおまえが恥ずかしいヽ(`Д´)ノ
ちょっとはヌワカンマを見習えよ!
パンツもはいてない毛モノが偉そうに言うんじゃないよ
まだお子さんたちが小さいこともあって、今回のヌワカンマ氏は「本物のおとな」って感じです。
ヌワカンマさんだけでなく、やっぱり子供の存在ってひとりの人間の成長にとって、大きく影響するんですね。。
ネコしか育てたことのないふじみのでした。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。ではまたね。
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