【ペットロス】22歳の猫を亡くしたわたしがそれでも幸せな7つの理由

パイセン専用
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猫の年の数×100回、今日は泣いていい日です

あなたは猫を亡くされたのですね。

いくつでしたか。

ネコのイラスト

3日でも20年でも、飼い主にしてみれば短いものです。

なぐさめられるとは思いません。

今すぐあなたの隣りに行って一緒に泣けたらいいのですが。

出来ないことを言うなよ

おととし22で逝っちゃったあんたの先輩を思い出してさ

ブラックパイセン

いいやつだったんです。もう3年になります。

ねこのおと

かりかり、フードを食べる音。

ぴちゃぴちゃ、水をなめる音。

ザクザク、トイレの砂を掘る音。

でもいちばん猫を感じるのは、なんの音もしないとき。

やわらかいパンのような足であのこが部屋を歩きまわる

聞こえない音がきこえるとき。

抱っこ大好き・大きらい

先輩はとても抱かれたがりでした。

私が座るちょっとのすきをみては腕に飛び込んできました。

くろいオスは甘えん坊とよく聞きます

部屋に帰るやいなや玄関でわたしの体を求めてくるという

がむしゃらなヒモみたいなやつでした。

あたしゃそういうの嫌いなんだよね

たまに抱くとこの世の終わりみたいに暴れるのはなんで?

病院で採血とかどうしてもって時は、
後ろから抱くと短時間ならOKって子もいるよ

いつから見てた?目があう瞬間

休日のあさ目がさめたら同じまくらの端に、猫がちいさいアタマをのせてイビキをかいていた。

顔を近づけたら目があったが、飼い主だとわかるとまた目をとじた。

画像は池袋ウエストゲートパーク、、ではなくうちの押し入れから睨みをきかせる在りし日のヤカラども。

あたしゃまだ健在なんだけど

おや失礼。17歳のキミも先輩みたいに長生きしてくださいよ

59歳になるおまえもせいぜい
あたしのために長生きするがいい

4年間、自宅でねこに針を刺しつづけた私の輸液考

【獣医師監修】自宅点滴ってアリなの ←医学的なことはこちらの獣医師の方のブログをお読みください。

先輩は18歳から腎臓の数値が悪くなり、水分を補給する輸液をすすめられました。

定期的に通院がむずかしかったため自宅で行うことにしました。

音がでます

うちのやり方とほぼ同じ動画がありましたのでお借りしました。

22歳でなくなるまで一日おきに250mlの皮下輸液を続けました。

高齢になり慢性腎不全をわずらう子は多いとききます。

自宅輸液をすれば1年の余命が1.5年になるかもしれないという期待もありましたが

水分を補給することで猫の体調が明らかに落ち着きました。

ねこの体に針をさす行為にはもちろん恐れもありました。

最初からうまくいったわけではありませんが

YouTubeなどでうまくいっている様子をくりかえし見てイメージを刷り込みました。

パイセンは抱いて話しかければおとなしくしてたよな

背中に針をさされてもじっとしてくれてるのが逆に可哀そうでもあった

その我慢のおかげか余命4年になったもんな

寒い朝に

パイセン専用

まだ先輩が10歳くらいのころ、こんなことがありました。

冬のはじまりに窓をあけて山並みをながめていたら、先輩が窓枠に飛びのってきました。

しぜん並んで外を見る格好になりました。

吐いた息の白さに「ほー、寒くなったな」と独り言をいいながら

となりをみたら先輩の小さな鼻からも、白い息がぷうと出ていました。

ねこのくせにナマイキだなあ 

いま幸せだなあと思った、ただそれだけの話です。

黒猫と暮らしてよかったこと

会いたいなあ

先輩が亡くなってしばらくは、夜中になんどか泣きながら目が覚めたことがあります。

暗闇のなかに、ゼリーのような温かいかたまりを感じるようになったのはその頃です。

触れると消えそうなので、よけて歩きました。

3年たったいまは、もうその気配もありません。

黒猫と暮らしてよかったのは、闇がこわくなくなったことです。

忘れてもいい

先輩のおコツは立派なつぼに入ったまま、まだ部屋にあります。

時々水が枯れているのに気づいて、あわてて供えなおしたりしています。

忘れるなんてひどい飼い主ですわね。

でもそれでいいんじゃないですかね。

だんだん忘れてもいいんじゃないですかね。

生きてるといろいろ忙しいんですもん。

そうやって、先ねこ代々の遺影に見守られる暮らしもわるくないです。

下にご紹介するように「お骨をアクセサリーにします」というのもあるのですが、

そのうちそのうち、なんて、なかなかきっかけがありません。

またおいで 一緒に暮らそう

お別れがくるからこそ、いっしょにいられる時間が愛おしい。

一瞬もかわいくない時間がないんですから。ねこってすごい。

ありがとね。またうちにおいでよ。

いっしょに暮らそう。

私のいのちが尽きる前日にねこが旅立ってくれたら理想的。

そうは問屋がおろしません

もうずーっと生きてていいよ。このブログもあんたに引き継ぐよ

特にうれしくないかな

おちついたら読んでほしい わたしのおすすめ猫本3選

●猫好きで知られる文豪、内田百閒が家出した飼い猫ノラをたずねまわる様子は、こっけいでもあり身につまされるようでもあり。ダメなところも多い愛すべき人間・百閒先生の猫をめぐる短辺集。(楽天市場にあります)

これを書いた猫は自分がメスであることをうちあけている。

この本のあちこちには実に意地悪きわまりない文章があってこんなものはメスでなくては書けない。

●猫嫌いだと思いこんでいる男を降参させることくらい痛快なことはありません

●男は怒り、文句をいい、どなればどなるほど、女から無視されます(楽天市場にあります)

天才とよばれた絵師、葛飾北斎とその娘・お英、いそうろう絵師の善次郎らが江戸の町で様々なものに出会い、描き、生きていくマンガ。ねこがあちこちでいい仕事してます。(楽天市場にあります)杉浦日奈子さんの他のマンガも超おすすめ!

残念ながら若くして亡くなられています。NHK「お江戸でござる」の時代考証もなさっておられました。

今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

ではまた。ふじみのでした。

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この記事を書いた人

1963年生まれ。グラフィックデザインの仕事をしています。わるいやつじゃないです。定年前後の働き方・ハゲてるからこそわかったこと・芸術・デザイン・ねこについて主に書いています。

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